当ページのリンクには広告が含まれている場合があります。
海外移住を調べ始めると、すぐにぶつかる現実があります。「家賃が安い国ほど、外国人をずっと住ませてはくれない」ということです。ビザを毎年更新し、制度が変わるたびにドキドキする。おっさんも、それが一番の不安でした。
そこで今回は、アジア14か国について「永住権(または永住に近い無期限の在留資格)を、投資なしで、最短何年で取れるか」を本気で比べました。海外で話題になったランキング投稿には、古い情報や誤りもいくつかあったので、2026年10月時点の各国公式情報で確認し直しています。
50代からでも、「住み続けられる国」は選べます。ただし“お金で買う永住”に飛びつく前に、年金・家族・言葉の3つで冷静に比べてみましょう。
目次
- 1 結論:アジアで永住が早い国ランキング(投資ルート除外)
- 2 第1位 フィリピン:SRRVで「初日」から無期限滞在
- 3 第2位 韓国:60歳以上+高額年金なら「初日」永住(F-5-13)
- 4 第3位 台湾:ゴールドカードで3年(トップ人材は1年)
- 5 第4位 インドネシア:退職ビザE33Eから3年で永住許可へ
- 6 第5位 アルメニア:3年。ただし家族か起業が前提
- 7 第6位 タイ:3年+年次クォータ。狭き門だが道はある
- 8 第7位 ベトナム:配偶者など家族なら3年
- 9 第8位 マレーシア:配偶者で5年〜。一般には極めて狭い
- 10 第9位 ラオス:法律上は10年(配偶者は2年)
- 11 第10位 ジョージア:10年。ただしビザなしで1年住める
- 12 参考:日本は外国人に10年(2026年10月から手数料20万円)
- 13 永住ルートが実質ない国:スリランカ・カンボジア・ネパール
- 14 除外:ウズベキスタン(不動産投資型)
- 15 永住までの年数を一枚で比較【インフォグラフィック】
- 16 まとめ比較表
- 17 おっさん的・国選びの考え方(予算・年齢・言語の3軸で)
- 18 まとめ
結論:アジアで永住が早い国ランキング(投資ルート除外)
まずは結論から。2026年10月時点の制度で、投資ルートを除いて「永住(または無期限滞在)までの目安」が短い順に並べました。
| 順位 | 国 | 最短ルート | 目安 | 主な条件 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | フィリピン | SRRV(退職者ビザ) | 初日 | 50歳以上・年金月800ドル+預金1.5万ドル |
| 2 | 韓国 | F-5-13(海外年金受給者) | 初日 | 60歳以上・年金 年約1億483万ウォン |
| 3 | 台湾 | ゴールドカード→永住 | 3年(トップ人材1年) | 専門人材の資格 |
| 4 | インドネシア | 退職ビザE33E→永住許可 | 3年 | 55歳以上・月3,000ドル収入 |
| 5 | アルメニア | 家族・起業 | 3年 | 国民の配偶者等 or 起業 |
| 6 | タイ | 永住権(年次枠) | 3年〜 | 就労等で3年・国籍別年100人枠 |
| 7 | ベトナム | 家族 | 3年 | 国民の配偶者等 |
| 8 | マレーシア | Entry Permit | 5年〜 | 主に国民の配偶者 |
| 9 | ラオス | 長期居住・配偶者 | 10年(配偶者2年) | 継続合法居住 |
| 10 | ジョージア | 一時居住の継続 | 10年(配偶者5年) | 合法収入 |
| 参考 | 日本 | 一般永住 | 10年 | (外国人の場合) |
| — | スリランカ/カンボジア/ネパール | 実質なし | — | 長期ビザ更新のみ |
※アルメニアとジョージアは南コーカサスの国で、国連の地域区分では「西アジア」に含まれるため、本ランキングの対象にしています(文化的・政治的にはヨーロッパ寄りとされることもあります)。
そもそも「永住権」とは?(SRRVのような“無期限ビザ”との違い)
永住権は、期限を気にせずその国に住み続けられる在留資格のことです。ただし国によって中身はかなり違います。たとえば1位のフィリピンSRRVは、厳密には永住権ではなく「無期限で住める特別居住退職者ビザ」。それでも更新の心配がほぼなく、実質的には永住に近い使い方ができるので、この記事では同じ土俵で比べています。
なぜ投資ルートを除外したのか(ウズベキスタンを外した理由)
不動産購入や多額の投資と引き換えに居住権をくれる国は、アジアにもあります。でも、老後資金をまとめて1つの国の不動産に入れるのは、おっさん世代にはリスクが大きすぎます。そこで今回は「お金で買う永住」は外し、年金・家族・仕事・居住年数で取れるルートだけを比べました。ウズベキスタンを外したのもこのためです(記事の後半で説明します)。
海外で話題の投稿、ここが違います(2026年10月時点)
- ジョージアは「5年」ではなく10年(一時居住の継続が必要。配偶者は5年)
- インドネシアは「約5年」ではなく、退職ビザで3年連続滞在すれば永住許可(ITAP)へ切替申請できる
- 韓国の年金基準は2026年4月から年1億483万2千ウォン(約7.4万ドル)。しかも申請時に韓国で合法な在留資格が必要
- ウズベキスタンは「永住カード」ではなく居住許可で、しかも不動産購入(投資)が条件
- タイ・ベトナム・マレーシアは「退職者向けの永住ルートがない」のは概ねその通り。ただし配偶者や就労なら制度はある
- フィリピンSRRVの「年金月800ドル+預金1.5万ドル」は正しい(PRA公式の現行額)
第1位 フィリピン:SRRVで「初日」から無期限滞在
永住(または無期限滞在)までのルート
最短ルートは退職者向けのSRRV Classic(特別居住退職者ビザ)。厳密には永住権ではありませんが、取得したその日から期限を気にせず住めるので、実質的にはアジア最速です。
条件
対象は50歳以上。終身年金が月800ドル以上(単身)、または月1,000ドル以上(家族同伴)あれば、必要な預金は1.5万ドルです。年金がない場合は3万ドル。40〜49歳は2.5万ドル/5万ドルが必要です(フィリピン退職庁(PRA)SRRV公式ページ、2026年10月時点)。
預金は、あとでコンドミニアム購入などに転用することもできますが、必須ではありません。つまり投資型ではなく、「預けておけばいい」タイプです。
申請の流れ(日本人の場合)
- 観光ビザで入国(申請中は有効な観光ビザを維持)
- 日本で犯罪経歴証明書と健康診断書(6か月以内)をそろえ、年金証書を英訳
- PRA認定銀行(DBP等)へ海外送金して預金
- PRAで申請(写真8枚、入管クリアランス、90日超滞在ならNBIクリアランス)
- 処理費1,500ドル+年会費(年会費の額はPRAで確認を)
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。フィリピンの在留邦人は13,342人(うち永住者4,592人)。
英語が公用語なので、英語での生活はかなりラクです。日本語が通じるのはマニラ・セブの日系店舗くらいと考えておきましょう。
現地の日本人の声
フィリピン在住の方からは、長く住んだからこその実感がこもった声が届いています。
第2位 韓国:60歳以上+高額年金なら「初日」永住(F-5-13)
永住(または無期限滞在)までのルート
最短はF-5-13(海外年金受給者の永住)。条件を満たせば、居住年数なしで永住資格に切り替えられます。ほかに、就労などで5年のF-5-1、韓国人配偶者として2年のF-5-2もあります。
条件
60歳以上で、申請前1年間に実際に受け取った海外年金が年1億483万2千ウォン以上(2026年4月〜2027年3月の基準、毎年4月に改定)。対象は本人の年金のみで、将来受け取る予定の年金は数えられません。社会統合プログラムは免除。そして申請時に韓国で合法な在留資格を持っていることが必要です。
正直に言うと、日本の厚生年金でこの額はかなり厳しい。現実的には「高額年金がある人限定」のルートです。
申請の流れ(日本人の場合)
- 合法な在留資格で韓国に滞在
- 書類をそろえる(旅券、犯罪経歴証明書〈アポスティーユ付き〉、年金証書、1年分の年金入金が分かる通帳)
- 管轄の出入国・外国人事務所で申請
- 手数料は20万ウォン(オンライン申請は16万ウォン)(出入国管理法施行規則72条)
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。韓国の在留邦人は44,471人(うち永住者17,229人)。
日常生活は韓国語必須寄り。英語はソウル中心部で一部通じる程度です。日本語は観光地で通じる場面もあります。
現地の日本人の声
ソウルの在住者からは、暮らしの細かい「便利・不思議」が聞こえてきます。
第3位 台湾:ゴールドカードで3年(トップ人材は1年)
永住(または無期限滞在)までのルート
就業金卡(ゴールドカード)を3年持てば、永住居留証(APRC)を申請できます。さらに2026年1月1日施行の外国専門人材法改正で、国際的トップ人材は1年で申請可能になりました。台湾の大学卒業者は1〜3年短縮、一般ルートは継続5年です。
注意点として、台湾には退職者向けの永住ルートはありません。ゴールドカードは専門職向けの制度です。
条件
ゴールドカードを3年保持し、その間の年平均183日以上を台湾で過ごしていること。成人で犯罪歴がなく、相当の財産または技能があることも条件です(国家発展委員会 外国専門人材FAQ)。
申請の流れ(日本人の場合)
- ゴールドカードをオンライン申請
- 3年間、台湾で暮らす
- 移民署で永住を申請(申請書、写真、旅券、居留証、健康診断、財産または技能の証明、5年以内の無犯罪証明)
- 手数料NT$10,000(移民署)
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。台湾の在留邦人は21,755人(うち永住者7,318人)。
言葉は中国語と台湾語。英語は台北なら最低限通じます。日本語は年配の方や観光業で比較的通じ、日本人には暮らしやすい国です。
現地の日本人の声
台湾在住の方からは、こんな“お金と制度の現実”の声も。健康保険の話は、長く住むなら特に大事です。
第4位 インドネシア:退職ビザE33Eから3年で永住許可へ
永住(または無期限滞在)までのルート
高齢者向けの5年滞在ビザE33Eで入り、3年連続で滞在したあと、永住許可(ITAP)へ切替申請できます。
条件
入管総局サイトによると、55歳以上、スポンサー不要、月3,000ドル以上の収入・年金、直近3か月の残高2,000ドル以上、入国後90日以内に国営銀行の本人口座へ5万ドル以上を預け入れること(E33E公式ページ)。ビザは最長5年、更新で計10年まで。
5万ドルは「本人名義の預金」で、投資ではありません。
申請の流れ(日本人の場合)
- e-Visa公式サイトでE33Eを申請
- 費用一式Rp13,000,000を支払う
- 入国後90日以内に預金証明を提出
- 3年後にITAPへ切替(ITAP手数料:5年Rp7,000,000/10年Rp12,000,000/無期限Rp15,000,000)
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。インドネシアの在留邦人は15,266人(うち永住者1,787人)。
言葉はインドネシア語。英語はジャカルタやバリの外国人エリアなら通じます。日本語はジャカルタの日系コミュニティの中が中心です。
現地の日本人の声
ジャカルタの在住者からは、街歩きや食の話がリアルに届きます。
第5位 アルメニア:3年。ただし家族か起業が前提
永住(または無期限滞在)までのルート
対象はアルメニア国民の配偶者・親・子、アルメニア系の人、または国内で起業する人。一般の退職者は対象外です。
条件
2026年11月1日施行の外国人法改正で、直近5年のうち3年以上の一時居住が必須になります。投資ルートも新設されますが、本記事では除外しています。
申請の流れ(日本人の場合)
- まず一時居住を取得
- 3年後、統一電子プラットフォームで申請(生体情報の登録で1回来庁)
- 国家手数料25万ドラム(改正前は14万ドラム)+カード代5,950ドラム。却下でも返金なし(アルメニア移民・市民権サービス)
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。アルメニアの在留邦人は、なんと34人(うち永住者4人)。日本人はわずか34人です。
言葉はアルメニア語で、ロシア語も広く通じます。英語はエレバンの若い世代なら。日本語はほぼ通じません。
現地の日本人の声
在住者が少ないぶん、旅行者や元在住者の声から街の空気を感じてみてください。
第6位 タイ:3年+年次クォータ。狭き門だが道はある
永住(または無期限滞在)までのルート
タイにも永住権はあります。ただし国籍ごとに年100人の枠。2026年の受付は3月9日〜4月3日で終了しているので、来年の受付はタイ入国管理局の発表を確認しましょう。
条件
ノンイミグラントビザで3年連続の延長歴が必要です。就労ルートなら労働許可3年など。退職者ビザやタイランドプリビレッジは永住ではありません。
費用は申請時7,600バーツ、許可時191,400バーツです。
申請の流れ(日本人の場合)
- ノンイミグラントビザで3年連続の延長歴をつくる
- 年1回の受付期間にバンコクの入国管理局で申請
- 面接(タイ語会話テスト)
- 許可されたら許可時費用を支払う
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。タイの在留邦人は72,113人(うち永住者2,733人)。アジア最多級なのに、永住者は約4%しかいません。
言葉はタイ語。英語はバンコクや観光地で通じます。日本語はバンコクの病院・店舗の対応が非常に多く、日本人には最も暮らしやすい部類です。
現地の日本人の声
タイ在住の方の日常からは、暮らしやすさとちょっとした苦労が見えてきます。
第7位 ベトナム:配偶者など家族なら3年
永住(または無期限滞在)までのルート
ベトナムに永住するベトナム国民の配偶者・親・子なら、永住カードへの道があります。一般の外国人や退職者向けのルートはありません。
条件
3年以上継続した一時居住と、住居・安定収入が条件です。審査は公安省で、最長4か月(ベトナム出入国管理局)。
申請の流れ(日本人の場合)
- 家族として一時居住カードを取得
- 3年以上継続して居住
- 出入国管理局へ申請(公安省が審査)
- 手数料は公式サイトで確認
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。ベトナムの在留邦人は16,636人(うち永住者550人)。
言葉はベトナム語。英語は都市部の若い世代なら通じます。日本語は日系企業や日本人街の範囲です。
現地の日本人の声
ダナンやハノイの在住者からは、物価や気候のリアルな声が。
第8位 マレーシア:配偶者で5年〜。一般には極めて狭い
永住(または無期限滞在)までのルート
永住にあたるEntry Permitの区分は、国民の妻・夫・18歳未満の子、そして「完全外国人」の4つ。配偶者は長期パスで5年継続したあとに申請できます(マレーシア入国管理局)。
条件
一般の外国人にとっては極めて狭き門です。人気のMM2Hは不動産購入が必須になり投資色が強いため、本記事では永住ルートとして扱っていません。
申請の流れ(日本人の場合)
- 配偶者として長期パスを取得
- 5年継続して居住
- 入国管理局にEntry Permitを申請
- 手数料は公式サイトで確認
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。マレーシアの在留邦人は19,690人(うち永住者1,767人)。
マレー語・英語・中国語・タミル語が使われ、英語で生活は容易です。日本語はクアラルンプールやペナンで一定のサポートがあります。
現地の日本人の声
マレーシア在住の方からは、暑い国ならではの生活の声が届いています。
第9位 ラオス:法律上は10年(配偶者は2年)
永住(または無期限滞在)までのルート
法律上は、10年以上の継続した合法居住や、ラオス国民の配偶者として2年超の居住などで永住の道があります。
条件
継続した合法居住が前提です。ただし、実際の付与実績は少ないとみられます。手続きや費用は公式サイトで確認してください。
申請の流れ(日本人の場合)
- 長期の在留資格で合法に居住
- 10年(配偶者は2年超)の居住実績をつくる
- 当局に申請(手数料は公式サイトで確認)
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。ラオスの在留邦人は621人(うち永住者50人)。
言葉はラオス語で、タイ語も通じやすいです。英語は観光業で限られた範囲。日本語はほぼ通じません。
現地の日本人の声
ラオスの在住者・訪問者からは、こんな素朴な声も。
第10位 ジョージア:10年。ただしビザなしで1年住める
メモ:日本人はビザなしで最長1年いられます
日本国籍なら、ジョージアにはビザなしで入国し、まるごと1年滞在できます(ジョージア政府令第255号)。永住許可は10年がかりなので、実際に住んでいる日本人の多くは、まずこの「ビザなし1年」で暮らしています。
永住(または無期限滞在)までのルート
一時居住許可を直近10年継続し、合法な収入があれば永住を申請できます。国民の配偶者は5年。30万ドルの投資居住は除外しています(ジョージア国家サービス開発庁)。
条件
合法な収入の証明が必要です(年金相当以上の残高でも可)。永住許可の手数料は約500ラリ前後(審査期間で変わります)とされます。最新の額は公共サービスホールで確認してください。
申請の流れ(日本人の場合)
- 一時居住許可を取得し、更新を続ける
- 10年(配偶者は5年)の居住実績をつくる
- 公共サービスホールで永住を申請
いいニュースもあります。日本人はビザなしで最長1年住めます。永住は遠くても、「お試し移住」なら最強クラスの国です。
永住許可とビザなし1年滞在、何が違う?
| 項目 | ビザなし滞在(日本人) | 永住許可 |
|---|---|---|
| 滞在できる期間 | 入国から最長1年 | 期限なし(永住の権利つき) |
| 働く・個人事業主 | 2026年3月から労働許可が必要 | 労働許可は不要(取得義務の免除対象) |
| 不動産 | 外国人も所有できる | 同じく所有できる(滞在資格による差はなし) |
| 年金・手当 | 法令・条約しだい | 国民と同じ権利(年金・扶助など) |
| 家族 | 日本国籍なら各自ビザなし1年 | 家族は「家族呼び寄せ」の居住許可を申請できる |
| 国籍への道 | 直近10年の継続した合法居住が条件 | 同じ条件(永住許可は必須ではない)。ジョージア語・歴史・法律の試験あり、元の国籍は放棄 |
| 費用と手続き | 申請なし・無料 | 一時居住10年のあと申請。手数料は約500ラリ(30日審査)〜650ラリ(20日審査)とされます |
押さえておきたいポイント:まず滞在期間。日本人のビザなし滞在は「まるごと1年」と政府令で決まっています(政府令第255号)。一方、永住許可は「永住の権利つき」で出され、更新の心配がありません(外国人法第16条)。
いちばん大きな違いは仕事です。2026年3月1日から、リモートワークや個人事業主も含めて、外国人がジョージアで働くには労働許可が必要になりました。ただし永住許可を持つ人は取得義務の対象外です(在日ジョージア大使館)。「ビザなしで住んで、現地で稼ぐ」はもう通用しないと考えておきましょう。
永住許可の手数料は約500ラリ(30日審査)、急ぎなら約650ラリ(20日審査)とされます。最新の額は公式で確認してください。ただし前提として、一時居住許可で直近10年暮らした実績が必要です(ジョージア国家サービス開発庁)。
国籍まで考えるなら、10年の継続居住に加えてジョージア語・歴史・法律の知識が求められ、元の国籍の放棄も必要です(ジョージア国籍法)。日本側も、自分の意思で外国の国籍を取ると日本国籍を自動的に失います(法務省「国籍Q&A」)。おっさん的には「永住で十分」です。
在留邦人数と言葉(英語・日本語の通じやすさ)
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。ジョージアの在留邦人は241人(うち永住者5人)。
言葉はジョージア語。ロシア語は中高年に通じます。英語はトビリシの若い世代なら。日本語はほぼ通じません。
現地の日本人の声
トビリシの在住者からは、物価やビザなし滞在の話が。
参考:日本は外国人に10年(2026年10月から手数料20万円)
比較のために、日本の制度も見ておきましょう。外国人が日本で永住するには原則10年(高度人材は1年または3年)。さらに2026年10月1日から永住許可の手数料が1万円から20万円に上がりました(出入国在留管理庁「永住許可に関するガイドライン」)。アジアの中でも、日本は決して「早い国」ではないんですね。
永住ルートが実質ない国:スリランカ・カンボジア・ネパール
この3か国は、一般の日本人が使える永住ルートが実質ありません。長く住むなら、長期ビザを更新し続ける形になります。
スリランカ
永住ビザはスリランカ系の人や元国民とその家族向けです。在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。在留邦人は553人(うち永住者127人)。英語が広く通じます。
スリランカ在住の方からは、こんな現地の声が。
カンボジア
通常の永住制度はなく、Eビザ(ビジネス・退職者)を1年ごとに更新して住みます。在留邦人は2,915人(うち永住者161人)。英語は都市部で比較的通じ、米ドルも流通しています。
シェムリアップなどの在住者からは、暮らしの注意点も。
ネパール
永住制度はありません。長期滞在は居住ビザなどで、要件は入管で最新を確認してください。在留邦人は472人(うち永住者38人)。英語は都市部で通じ、日本語を学ぶ人も多い国です。
ネパール在住の方からは、生活とリモートワークのリアルが。
除外:ウズベキスタン(不動産投資型)
ウズベキスタンの最短ルートは、不動産購入(タシケント30万ドル、サマルカンド等20万ドル、その他10万ドル)で得る居住許可です。永住権ではなく、しかも投資ルート。本記事は「お金で買う永住」を除外して比べているため、ランキングから外しました。日本国籍が対象になるかは、公式で確認してください。
在留邦人数は外務省「海外在留邦人数調査統計」(2025年10月1日現在)より。在留邦人は216人(うち永住者3人)。
タシケントやサマルカンドの在住者・元在住者からは、こんな声が届いています。
永住までの年数を一枚で比較【インフォグラフィック】
ここまでの内容を一枚にまとめました。ランキング順に、永住(または無期限滞在)までの目安年数を並べています。
まとめ比較表
| 国 | 永住までの目安 | 退職者が使える? | 主な費用 | 在留邦人(2025年) | 英語 | 日本語 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| フィリピン | 初日(SRRV) | ◎ | 処理費1,500ドル+預金1.5万ドル | 13,342人 | ◎ | △ |
| 韓国 | 初日(F-5-13) | △(高額年金) | 20万ウォン | 44,471人 | △ | ○ |
| 台湾 | 3年 | ×(専門職) | NT$10,000 | 21,755人 | ○ | ○ |
| インドネシア | 3年 | ○(55歳以上) | 約1,300万ルピア+ITAP費 | 15,266人 | ○ | △ |
| アルメニア | 3年 | × | 25万ドラム〜(2026/11〜) | 34人 | △ | × |
| タイ | 3年〜 | × | 申請7,600+許可191,400バーツ | 72,113人 | ○ | ◎ |
| ベトナム | 3年 | ×(家族) | 公式サイトで確認 | 16,636人 | △ | △ |
| マレーシア | 5年〜 | ×(家族) | 公式サイトで確認 | 19,690人 | ◎ | ○ |
| ラオス | 10年 | × | 公式サイトで確認 | 621人 | △ | × |
| ジョージア | 10年 | ○(長期在住) | 約500ラリ〜 | 241人 | △ | × |
| スリランカ | なし | — | — | 553人 | ○ | △ |
| カンボジア | なし | — | — | 2,915人 | ○ | △ |
| ネパール | なし | — | — | 472人 | ○ | △ |
※英語・日本語の通じやすさは編集部の目安です。
※在留邦人数:外務省 海外在留邦人数調査統計(2025年10月1日現在)
おっさん的・国選びの考え方(予算・年齢・言語の3軸で)
予算で選ぶなら:年金が月800ドル以上あるなら、フィリピンSRRVが一番現実的です。預金1.5万ドルで「初日から無期限」は、アジアでは破格の条件です。
年齢で選ぶなら:55歳を過ぎたら、インドネシアのE33Eも選択肢に入ります。3年で永住許可に切り替えられるのは、思った以上に早いです。韓国のF-5-13は60歳以上ですが、年金額の壁がかなり高いことは覚えておきましょう。
言葉で選ぶなら:英語ならフィリピンとマレーシア、日本語の安心感ならタイと台湾。ただしタイと台湾は、退職者がそのまま永住できる国ではありません。「永住」と「暮らしやすさ」は別物と考えて、長期ビザでまず住んでみるのも立派な作戦です。
そして、ジョージアのようにビザなしで1年住める国で「お試し移住」してみるのも、おっさん的にはおすすめです。
まとめ
アジアで投資なしに一番早く「住み続けられる」のは、フィリピンのSRRVでした。次に条件付きの韓国、そして3年の台湾・インドネシアが続きます。
逆に、タイやベトナム、マレーシアは暮らしやすくても、退職者がそのまま永住するのは難しい国です。
50代からでも遅くはありません。年金・家族・言葉の3つで、自分に合う国を冷静に選んでいきましょう。制度は毎年のように変わるので、申請の前には必ず各国の公式サイトで最新情報を確認してくださいね。